機能性胃腸症にピソマが著効した症例

えばと鍼灸院さまのホームページで、ピソマとソマレゾンを使用した
症状の改善例を取り上げて下さってました。
「 1年以上続いていた胃痛と吐き気 」 つづきは → こちら
functional dyspepsia 「 機能性胃腸炎 」 は、従来の慢性胃炎のように
ストレスなどで引き起こされる、胃の異常収縮と胃酸過多によるものだと
捉えられる事が多かった症状で、現在は胃の 「 蠕動運動の機能低下 」 が
原因とされています。
そのため、今までは漠然と胃酸過多を抑える 「 制酸剤 」 や 「 消化剤 」
を投与される事が多かったそうです。
胃の蠕動運動低下は、通常 「
交感神経優位の状態 」 に生じますが
この症例を読むと、「
副交感神経を抑制 」 する左右の H5・F5 にピソマを
貼ると症状が改善するようだと … 。
また、なるべく体を動かすように指導したところ下脘の圧痛が少し軽くなり
動作時の痛みも改善傾向にあったと。
交感神経・副交感神経の働きは、いわゆるシーソーのように例えられる
事が多いと思いますが、はじめはストレスなどで交感神経が優位になっても
長期化すれば、副交感神経も相対的に亢進してくるものと考えられます。
一概にどちらが優位になっているとは言えない自律神経系の働きですが
交感神経・副交感神経の両者が緊張してしまった状態から、慢性化するにつれて
副交感神経が働きすぎている傾向にあったのかもしれません。
治らなかった胃のもたれや痛み、食欲低下・胸焼け、嘔吐などは
内臓平滑筋の収縮や胃液分泌を促進する、副交感神経系の働きとも関係
ありそうですし、胃痛発症前にタバコの煙によって喘息が悪化したことなど
考慮すると、副交感神経系優位の状態で現れていた症状なのかもしれませんね。
それゆえに、症状が緩和されたのでしょう。
患者様の傾向と経過を良く把握することの大切さが伝わってくる症例ですね。
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